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しおチャン

Author:しおチャン
還暦、リタイアで子供にかえって60年代ヒコーキプラモを作っています。
信州飯田のなかば田舎、半分街中のどっちつかずの田舎暮らしを楽しんでいます。

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フォトドキュメント「世界を分断する壁」
かべ

この本は世界の9か所に建設された壁を訪れたフォトドキュメントです。
アレクサンドラ・ヴォスロフ フランク・ネスの共著。
世界中の壁にはみんなそれぞれの歴史的な背景を持っていますが、
一番古い壁がお隣朝鮮半島の38度線、冷戦期の遺物だそうです。
他はそれ以後、意外とみんな新しいんですね。

アメリカーメキシコ国境線は3200km。
トランプ大統領は不法移民を締め出すためにここに壁を作ると言ってます。
実際には20年以上前から壁は作り続けられています。
なんでも自分の実績にしたがるところはトランプらしさです。

「当事国の当局は壁という言葉を使うのを避けたいために、ポリティカル・コレクトネス」
に合致した言葉を使う。」
北朝鮮と韓国の間の「非武装地帯」、キプロスを二分する「グリーンライン」、
北アイルランドの「ピースライン」、インド・パキスタン間の「管理ライン」等々。

トランプは無邪気に「フェンスじゃなくて壁だ」というが、ヨルダン川西岸のイスラエル人
とパレスティナ人の間ははっきりと「分離壁」とよぶ。

壁は「対話の失敗、政治の失敗だ。壁を建造するということは、政治家たちが
隣人との難しい問題を解決するための方策を持たず、別の方法を考えられない
ことを示している。」

日本人は海という壁に長く守られてきたけれど、移民・外国人労働に対する
日本人の姿勢は、まだこの対話の失敗という段階を踏むこともないままの
拒否感・忌避感でしかないのかもしれない。
世界の壁の周りはもっともっと泥沼、ぬかるんでいます。

「壁は政府が自らの権力を誇示するための道具だ。しかし、アメリカの万里の長城は
中国のそれと同様に帝国終焉の印ではないのだろうか。」

おそらく、アメリカでは今後、壁を巡って民兵組織と移民救済団体との衝突が避けられなく
なるかもしれない。それがアメリカーメキシコ間の分断ではなく、アメリカ国内の分断となっていく
とすれば、本当に皮肉なことだと私は思います。

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こんな本を読んでみた | 18:26:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
16歳の世界一周 平田オリザ「16歳の平田オリザの冒険を記す本」
hiratao

平田オリザさんは日本の演劇作家・舞台監督の第一人者。
この方の16歳の時の世界一周記です。
もう30年以上前に読みました。
そのときは晩聲社版でタイトルがすごく長かった。

「十六才のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した
最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして上々の首尾に
いたった世界一周自転車旅行の冒険を記す本」

それが文庫本になってたんですね。

1979年から2年間休学してアメリカを皮切りに世界26か国を
自転車で回りました。
今と違って中学生が海外旅行なんて考えられない時代でした。

著者が別のところで書いていましたが、両親が変わっていて
「他の人と違っていなくちゃダメ」という教育方針でした。
「他の人と違っていてもいい」じゃなくて「違ってないとダメ」と
いうのは子供にとってはなかなかのプレッシャーですね(笑)。

それで高校行くのをやめて世界一周といったときはさすがの両親も
どうしようかと思ったそうですが。

人と違っているのが当たり前と思って育ってきた著者が30歳を過た頃、
「ああ、日本人は人と同じ考えだと安心するんだなあ」と気がついたと
語ってました。

とっても新鮮な感性があふれた魅力的な本です。

こんな本を読んでみた | 18:15:33 | トラックバック(0) | コメント(0)
重厚なSF小説、チャイナ・ミエヴィル「都市と都市」
としとし

ミエヴィルの「都市と都市」はヒューゴー賞など、この分野の賞をそうなめにした名作。

二つの対立する都市国家をめぐる殺人事件を通して、だんだんと明らかになる
第三の都市国家のすがた。
事件を追う刑事のまえにはつぎつぎと監視と壁が立ちはだかります。

これ自体が一種恐怖のミステリーなのですが、さらに絡み合うブリーチという名の姿の見えない
権力の存在。
複雑なプロットを力強く展開していく筆力は尋常なものではありません。

重厚なSFミステリーとしてお勧め本です。





こんな本を読んでみた | 19:30:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
「テロはテロを呼ぶ」を証明する2冊、ミュンヘンテロ事件のお話
myunhen

ISのテロは止む気配がありません。東京オリンピックが怖いです。

ミュンヘンオリンピックの時、イスラエルの選手村がアラブゲリラに襲われた事件が
ありました。
イスラエルはこの報復としてゲリラ幹部の暗殺を始めます。
当時、テロに対する国家テロとして有名になった事件です。
この2冊はその事件のドキュメンタリーです。

右の「ミュンヘン」は当時秘密のベールに包まれていたイスラエルの情報機関モサドの
動きを中心に調べ上げたもの。
モサドの暗殺チームが標的のゲリラ組織を破壊していく様子が詳しく記載されていて
出版当時、世界中を仰天させました。

左の「標的は11人」はその暗殺チームのリーダーだった著者が暴露した内幕。
イスラエルの大統領直々に退役軍人の著者に依頼するところにビックリしました。

両方読んでようやく事件の全貌が分かったような気になります。
本当はもっと奥があるんでしょうけれど。

しかし、こんな国家テロをすすめてもテロはなくならないどころか、より激化して
今に至っているわけです。
テロであれ戦争であれ、武力は問題解決には役立たない、というより事態を
一層悪化させるだけなのを湾岸戦争以来ずーっと見せつけられてきました。
(アフガン戦争以来かな?)
何か他の解決方法を見出さないといけないのですが、良い考えが思いつかない
のであれば、今をときめくAIのご託宣を仰いでみるのがいいかもです。

こんな本を読んでみた | 19:45:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
吉田ルイ子 「ハーレムの熱い日々」
ハーレム

フォトジャーナリズムという言葉が一般的になったのは1970年代だったろうか。
そのころ女性のフォトジャーナリストとして目を引いたのがこの吉田ルイ子さんでした。
それから半世紀くらいたって、もう80才台になったかなあ。

この「ハーレムの熱い日々」は最初の著作でした。
「暑い」ではなく、ホントに「熱い」本でしたね。

別の本で、望遠レンズを使わずに、ファインダーいっぱいに相手の顔が
入るまで近づくことを自分に課したといいます。
「鼻先にカメラを突き付けても、相手が躊躇せずに対応してくれるまで、
つまり自分をすっかり信じてくれていると確信するまで、私は決して
シャッターを押しませんでした。」

岩合光昭さんのネコ写真の作法とにてますね。
吉田ルイ子さんもネコロジストだそうですが。

ただ、吉田さんは写真の魅力は瞬間を描いた迫力にあるといいます。
「動いているものだったら忘れ去られるかもしれない一瞬を描くことで
深い感動を与えることができます。」

こんな本を読んでみた | 20:15:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
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