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しおチャン

Author:しおチャン
還暦、リタイアで子供にかえって60年代ヒコーキプラモを作っています。
信州飯田のなかば田舎、半分街中のどっちつかずの田舎暮らしを楽しんでいます。

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イグノーベル賞って、絶句!。「人間をお休みしてヤギになってみた結果」


珍妙としか言えない方がいたもんです。
著者は人間の進化を元に戻して、四足歩行と草を消化すること、脳内のスイッチを
切ってヤギの視点を体験してみたいというのです。
そんなプロジェクトに資金を出す機関もあるってことに、まず驚きますね。

そのためにはまず、シャーマンにあって魂を・・・・ってほんとにやってます(笑)。
四足歩行の骨格作成に障碍者の補装具の専門家や生物学の最先端研究に触れ、
草を消化するためにヤギの胃液を飲むことについての意見を聞き(即NG!)、
解剖学教室でヤギの解剖実験に立ち会い、メスの使い方を教わって自分でやって
みたり。

そしてスイスに行って、ヤギの群れの中に入って草をはみながら、めでたくアルプスの
山越えを体験するというお話。
この過程を科学論文風?にまとめて、なんとイグノーベル賞受賞。

奇妙な研究でも,その過程で最先端の考察がいろいろでてくるもんです。
なにしろヤギの視点になることを目指した研究者はほかにいないから。
なかでも私が気になったのは、人間の家畜化という視点。

一般に家畜は、野生種に比べて角や歯が小さくなり脳が委縮する。
攻撃性や凶暴性の少ない種に淘汰されて、体格が貧弱になり、顔がのっぺりして
耳が垂れる(ハハ、たれ耳!)。

人間もまた,社会生活の中で家畜化と同様の変化をしてきたのではないだろうか。

「トラブルメーカーは排除」され、「体は細身になり、顔は平らになり、脳は委縮し、
行動は幼稚になったことから、僕ら人間は成長してからも好奇心を持ち、新しい
ことを学び、込み合った地下鉄でも他人の行動に対して寛容になれるのだ。」

小さな脳は「自己家畜化」のためかどうかはともかく、社会が進んで行くに従って、
個人の能力に依存することが少なくなるとすると、人間の知力の意味ってどういう
ことになっていくんだろうか。

イグノーベル賞といえども,こんな風にグイグイ攻めていかないと受賞できないもん
なんですね。
この著者は以前も、トースターを部品からじゃなくて、原材料を入手する!ところから作る
プロジェクトで受賞しているそうです。

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こんな本を読んでみた | 12:43:31 | トラックバック(0) | コメント(0)
歴史学者が見るとこうなる。宮地正人 「歴史の中の新選組」
sinsen

プラモに触らないと読書が進みます。
今月すでに8冊読了です。

宮地正人 著「歴史の中の新選組」
著者は長く東大史料編纂所の調査官を務めた研究者です。

時代小説などでおなじみの新選組のどこまでがフィクションで、どこまでを
史実と言えるか、なにが検討課題として残るのかを、歴史学者の眼で
現存の資料を読み直したのが本書です。

著者は、三つの検討課題を上げています。

一つはこの時期の日本を「勤王(薩長)対佐幕(幕府)」で見てはいけない。
 これでは新選組がただの幕府の手先になってしまう。
 「将軍譜代結合集団(佐幕)」・「朝廷と外様諸藩集団(勤王)」・「朝廷幕府結合集団」
の三勢力の争い。
新選組はこのなかの最後の集団、一会桑政権のなかで複雑な政争を闘いぬいた。

二つ目は時代小説の「史実と虚構の居心地よい混沌状況から、歴史学がいかに
脱却するか。

三つ目は新選組論を組み立てるための史料学をどう作り上げるか。

著者は長年市民講座などで講演などをするたびに、「新選組は現状では
小説なのか歴史なのか境界不明のまま、各人各様のイメージのみが
こわいほど膨張して」いるという戸惑いを感じてきたそうです。

歴女などの歴史ブームの一方で、専門家に「こわいほど」と言わせるくらい(笑)
テレビ、小説のイメージが独り歩きしているというわけですね。

「本書の目的の一つは、新選組論における、歴史学の時代小説からの決別を
試みるところに」ある、というとても刺激的で目を開かせてくれる新選組論でした。

こんな本を読んでみた | 20:55:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
スマホを置いて自分を取り戻す。「退屈すれば脳はひらめく」
taikutusureba

何もすることがない状態(退屈)こそが、創造的なひらめきを生む
というのは、ある意味当たっているかもしれません。
寝入る前のぼーっとしている時に何かひらめいたような気がして、
メモを探しているうちに忘れたって経験は誰にでもありそうです。

でもそういう時間をなくしてしまっているのが、スマホなどの情報端末の
存在。ひっきりなしの情報確認とお返事のくりかえしが毎日を余計に
忙しくしていないだろうか。
ああ、ちょっと30分と思って始めたネットサーフィンが、気が付いたら
2時間過ぎていた時のうしろめたさったらないのねー(笑)。

「デジタル機器との付き合い方を変えれば、もっと素晴らしいアイデアを
生み出せるってこと?働き方や子育て、人間関係の在り方を変えれるの?」
この本ではツイッターやスマホゲーム中毒などの最新研究も扱ってます。

「いちばん大きな代償は忍耐を失ったこと。相手の話を最後まで聞く忍耐。
難しい文章の複雑な論点を理解するために、1・2度ではなく3度読む忍耐。
あたまをよぎった考えをそこそこの構想へとふくらませ、それからもっと際立った
アイデアへと開花させるための忍耐。」

マヌーシュ・ゾモロディ 著「退屈すれば脳はひらめく」。
情報の洪水を一時せき止めて、しばしの沈思黙考で、本来持っているはずの
能力を呼び覚ますことができますように。



こんな本を読んでみた | 15:57:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
イギリス冒険小説の古典、「追われる男」と「祖国なき男」
owareru

ジェフリー・ハウスホールドの小説を2点ご紹介します。
「追われる男は」今から80年近く前、1938年から1939年にかけて書かれた、
英国冒険小説の古典。

たった一人でヒトラー暗殺をねらい、あと一歩のところで失敗した主人公が
英国に戻り追っ手を返り討ちにしたあと、再度暗殺者としてドイツに渡るという
冒険譚。
執筆途中で現実に英独開戦となり、それもまた物語に取り入れられるといった、
当時の空気が伝わってくる小説です。
今で言えばお隣のロケットマン暗殺といったテーマの、迫真のハードボイルド
ですね。

sokokunaki

こちらの「祖国なき男」はおなじ著者が40年くらい後に出版した続編です。

ドイツで捕まって脱走した主人公が、ドイツのスパイとして疑われたため英国に戻るのを
あきらめ、たったひとりでドイツ軍にゲリラ戦を挑みながら地中海沿岸をぐるりとめぐって、
アフリカまで逃れて、その地で果てるまでの物語。

著者は大戦中、実際に情報部の将校だったためか、英軍情報部の内情の描写は真に
迫っています。

なかなか読ませるお話でした。
お正月のお休みに没頭するにはおすすめのご本です。

こんな本を読んでみた | 13:57:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
ロシア革命から100年をおもう。熊野 洋「遙かなる大地」Ⅰ・Ⅱ
kumano

今年はロシア革命から100年。
当然のことながら全く話題にもなりませんが(笑)、現代史上の大事件であることには
間違いありません。
なによりロシア人にとってロシア革命とソ連崩壊後の混乱・ロシア復興の100年は
どのような意味を持つのか。

熊野 洋の「遙かなる大地」はそれをうかがうための格好の小説です。
この本の著者は外務省のロシア東欧部門の外交官。
そしてこの本は先にロシアで出版されて、大変な評判になりました。
どうして日本人がこんなにまで深くさまざまなロシア人の心の中を描けるのか。

「だがわが国は、改革への準備が出来ていません。ルネサンス、つまり心の改革を
経ることなしに、制度だけ変えたらどうなるか。自由は収拾のつかない怒鳴りあいに、
民主主義は愚衆政治に、市場経済はジャングルの掟へと化するだけでしょう。
わが国には、精神的な柱がないんです。マルクシズムを否定すれば、そこに残って
いるのは帝国主義と権威主義的な教会、そしてお上への依存心の強い大衆ばかり
なんです。」

うーん、衆愚政治という点から見れば、世界中多かれ少なかれ共通の悩みでしょうね。
だから上の言葉はどの国でも言えそうなお話です。
政治経済のどんな制度を持ってきてもそれを支える国民の自覚と心がなければ成り
たたない。

ソ連崩壊後のロシア社会がどのようにマフィアと旧官僚の支配する仕組みになって
しまったのか。それを国民はどのようにうけとめているのか。
そうした過程が手に取るようにわかる本になっておりました。

ロシア革命から100年というテーマで以下の本を読んでみました。
アナスタシア・ピサレフスカヤ 「ソ連が消えた日」
ニーナ・コスマン 「レーニンよりもママが好き」
エレーナ・ムーヒナ 「レーナの日記」
井本沙織 「ロシア人しか知らないロシア」

ロシア社会の100年をまるごと把握するなんてことはムリ無理なことですが、
できる限り当事者の目線に近いと思える方の本ばかりを選んで読みました。

こんな本を読んでみた | 20:37:13 | トラックバック(0) | コメント(0)
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