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しおチャン

Author:しおチャン
還暦、リタイアで子供にかえって60年代ヒコーキプラモを作っています。
信州飯田のなかば田舎、半分街中のどっちつかずの田舎暮らしを楽しんでいます。

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この北欧ミステリが面白い。「クマと踊れ」
梅雨が行ってしまったとたんに、今日は真夏のような暑さ。
体がついていきませんねー。

kumato
上下巻合計1000ページを越す大部なミステリですが、もう夢中で読んでしまいました。
スエーデンで実際にあった事件をもとに読みやすいように再構成した半分ドキュメンタリー
のような小説。
軍の武器庫から軍用銃を盗み出して、圧倒的な火力で銀行強盗や現金輸送車襲撃を
繰り返した兄弟たちのお話です。

サスペンス小説に親兄弟のきづな、家庭内暴力など様々なテーマがからんでいて
スエーデン社会というものを考えさせられます。
暴力が人間をゆがませ、さらに居合わせた人々にも深い精神的な打撃を与える
過程を追っています。

小説としても、たくさんの伏線をはわせて最後まで緊張感のある作品になってます。
このミステリはおすすめですよ。

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こんな本を読んでみた | 16:01:30 | トラックバック(0) | コメント(2)
ナチ高官の暗殺の史実をまとめた本「HHhH プラハ、1942年」
予定より長い不在となりましたが、昨日戻りました。
長かった分少し疲れましたので、体調を見ながらゆっくりまた始めたいと思います。
よろしくお願いいたします。

hhhh

ローラン・ビネ著のこの本は1942年にプラハで実際にあったナチ高官の暗殺事件を
題材にした小説です。
「HHhH」は「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」のドイツ語の頭文字を並べたもの。

「ナチによるユダヤ人大量虐殺の首謀者で責任者であったラインハルト・ハイドリッヒ。
ヒムラーの右腕だった彼は第三帝国で最も危険な男・金髪の野獣等と恐れられた。
類人猿作戦と呼ばれたハイドリッヒ暗殺計画は、ロンドンに亡命したチェコ政府が送りこんだ
二人の青年パラシュート部隊員によってプラハで決行された。」
                          ーー本書の見返しから引用ーー

東洋の端っこの国に生まれた私は、サスペンス小説顔負けのこんな史実があったなんて、
全く知りませんでした。

この本は2010年にフランスで大変な反響を呼び起こし、ゴングール賞ほか数々の賞を受賞
しました。
それは歴史叙述と小説のせめぎあいの真っただ中で悩む著者の姿、というよりただのグチが
頻繁に差しはまれた文体が、読者に受けたみたいです。
この著者にしてみれば、すでに先行して出版されたこの件に関する著作を超えるには、そんな
叙述方法に頼るしかなかったということでしょう。

読んでみて、確かに独特の緊張感はあるんだけど、読み終わるころにはこの叙述方法には飽き
てきたというのが正直なとこでした。
著者のこだわりの姿勢に対する賛辞が目立ちますが、わたしには単なる叙述スタイル・手法でしか
ないように感じます。
それも二度は通用しない手法ね。

こんな本を読んでみた | 20:56:17 | トラックバック(0) | コメント(2)
したいと思ったら躊躇してはいけない。 ダーチャ・マライーニ「ひつじのドリー」
hituji
ダーチャ・マライーニはイタリアの作家。
ノーベル文学賞の候補にもなった方であり、作家のモラヴィアのパートナーでもある。

この本は10編の寓話という形をとっているけれど、メッセージはひとつだ。
じぶんがするべきだと思ったことは知恵と勇気をもってやりなさいということ。

表題のドリーはもちろん最初のクローンひつじの名前です。
クローンの誕生で親子関係が複雑になった羊のおばあさんが国連に訴えに行く話。
ほかにも、親友の野良犬を助けるために奔走する裕福な飼い犬・放浪するのっぽの娘・
空を飛びたいキャベツなどなど。
それぞれのお話に挿入されている絵がまたいいですね。
現代社会の様々な問題を背景に主人公たちは大奮闘です。

わたしは「年増のブス鍋と結婚したイケメン鍋ぶた」のお話がなかなか読ませました。

作者のダーチャには、イタリアのファシズムからのがれて戦前の日本に渡った両親とともに
終戦までの二年間、名古屋の強制収容所で空襲と地震、そして死ぬような飢餓を体験して
います。
「牢獄からの解放と自由」が終生のテーマとしてみると、これらの寓話もきわだって見えて
くるものがあります。

こんな本を読んでみた | 11:11:41 | トラックバック(0) | コメント(0)
読み鉄への招待、「鉄道エッセイコレクション」
tetudou
鉄道ファンというわけではない私でも、鉄道の思い出はあります。
上野発の夜行列車で青函連絡船に乘りかえて、北海道縦断の鉄旅とか、
SL重連の峠越えが日常だった時代の人間ですからね。

鉄道ジャーナリストの芦原伸さんの編になるこの本には、幅広く筆達者な
方たちのエッセイが集められていて、味わいのある文章が楽しめます。
川本三郎、吉田健一、五木寛之、宮脇俊三、西村京太郎などなど。

テーマ別では、各駅停車、蒸気機関車、夜行列車、駅、駅弁、時刻表、鉄道員。
それぞれに思い浮かぶもののある言葉です。

なかでもやっぱり一押しは、内田百閒の「雪解横手安房列車」。
「唯我独尊、気ままな王様のようなわがままぶりや時折見せる愛嬌が」文章の
端はしからにじみ出て、読み手を引きつける凄い筆力を感じます。

「鳥海は半車の寝台を連結したけれど、食堂車はまだない。だから汽車が出てから
食事をするには、お弁当を持ち込まなくてはならない。成るべく御馳走がいい。しかし
荷物になるのは困る。その兼ね合いは家のものに任せる事にした。
    -中略ー
魔法瓶が二本ある。それに家からお燗をした酒を入れていく。酒の肴はお弁当の
おかずである。それで万端整ったが、ただそれを取り出して、一献する場所がない。
山系君と二人で二本の魔法瓶を空にするには、だいぶ時間が掛かる。又そう急い
で済ませたくはない。話もするだろう。歌を歌ったり、騒いだりはしないけれど、何
しろまわりに人がいるから気が引ける。」

世の中、良いエッセイコレクションはいろいろありますが、この本は幅も奥行きも
充分にある出色のコレクションだと感じました。

こんな本を読んでみた | 09:46:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
日本のSFの傑作のひとつ、広瀬 正「マイナス・ゼロ」
mainasuzero
日本のタイムマシンもののSFならこの本を、といわれる小説。
タイムマシンを使って未来も過去も変えられるのか、というSFの古典的な問いに
対する広瀬さん的な回答にもなってます。
よくあるSF的な架空理論ガチガチ風ではなく、さらっとしたユーモアいっぱいの
作風がいい感じです。
さらにパラレルワールドてきな概念も感じられて、深みのあるストーリーでした。

昭和40年の作品。40代でなくなっているので作品は少ないです。
直木賞候補になった時に一番推したのは司馬遼太郎だったとか。この小説の
戦前銀座の考証の深さを評価したのかもしれません。

著者の広瀬正さんは、ジャズバンドを主催したり、クラッシクカーモデルの世界的な
製作者などユニークな経歴の持ち主でした。
1960年代TVのビックXや秘密のアッコちゃんの脚本も書いていたそうです。
寄り道をたくさんした多彩な方ってことですね。



こんな本を読んでみた | 13:26:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
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